ライフオーガナイズ 住まいのオーガナイズのヒント

片付けの順番を守れば終わる!苦手な人はまずは環境づくりから

2018/06/17

片付かないのは、順番をまちがっているから?

片付けの順番は

片付けに苦手意識がある方には共通して「今まで片付けに挑戦したけれど、リバウンドをしている」という経験があります。

いつの間にか身につけた自己流の片付け方法、雑誌、書籍、ブログやテレビなど巷に溢れている情報を参考に片付けをしても、またリバウンドをしてしまった。結局片付かないままになっている。そんな経験ありませんか?

この「リバウンド」には、様々な原因があります。

1つ1つの細かい原因はともあれ、根本的な間違えをしてしまうと、どうやって片付けたとしても片付け終わりません。

それは、片付けの順番です。

 

 

片付け成功のカギとなる、順番とは

片付けの順番の話をする前に、そもそも一言に「片付け」と言っても、その中には様々な行為が含まれています。
片付けに関係する単語がいくつもあることをご存知でしょうか。

例えば、「片付け」、「整理」、「整頓」、「収納」。

これらの単語は、それぞれ異なる行為を表しているのですが、違いをはっきりと説明できますか?

まず、私たちが日々口にする「片付け」。
この「広義の片付け」には、毎日するコトと、その土台となる環境づくりがあります。

  • 毎日するコト
    • 片付け:使ったものを元にの場所に収める(戻す)
    • 整頓:使いやすく、乱れをただし整える
  • 片付けやすい環境づくり
    • 収納:家具や容器(収納用品)に入れて使いやすく収める
    • 整理:要不要の判断をして、不要なモノを取り除き、定位置を決める

このように、それぞれの言葉は違う行為を表しています。

散らかった部屋を前に、ついつい衝動的に手を出し、要らないモノをゴミ箱に捨て、要るものを収納にキレイに並べる…こうやって様々な行為を並行して行っていませんか?
各ステップを混合して片付けをしてしまうと、全てのステップが中途半端になってしまいます。
その結果、途中で挫折してしまった、片付け終わったが、すぐに元通りになってしまったなどということになりかねません。
そのため、片付けは各ステップを順番に行う事が大切です。

以下、その順番を1つずつみていきますが、片付けの順番は、まずは片付けやすい環境づくりからはじめます。

 

片付けの順番① 思考の整理

順番の初めに、思考の整理とあって驚いた方も多いのではないでしょうか?
まず、散らからない部屋の条件について考えてみてください。

毎日部屋を心地のいい状態に保つためには、毎日使ったものを戻す必要があります。
この、一見当たり前のような「使ったものを戻す」。これさえできれば、部屋は散らからないのです。

ただ、それは誰でもわかっていて、わかっていてもできないのが現状です。
そんな時は、まずは片付けやすい環境づくりからしてみる必要があります。
環境づくりで大切なのは、使いやすい収納と、管理できるだけの物の量です。
これは、人によって違いますが、片づけが苦手と感じている人の多くは物を持ちすぎている傾向があります。
まずは、整理(要不要の判断をして、不要なモノを取り除き、定位置を決める)がポイントになりますが、「要不要の判断」はどうやってすればいいのでしょうか?

そこで要不要の判断を簡単にしていくために、まず先にするべきことが思考の整理です。

自分が送りたい暮らしを考えたり、何が自分にとって大切なものなのか、どこまで片付ければいいのか(ゴール)などを明確にします。

 

片付けの順番② 物の整理をする

自分の送りたい暮らしや、なりたい姿、今抱えているストレスや、片付けに費やせる時間…。
これらを明確にした後は、その判断基準に照らし合わせて物の整理をします。

要不要の判断の基準は自分です。

「1年使わなかったものは手放す」、「いつか使うは二度と使わない」。
これらの基準は、すんなりと受け入れられる人には適格なものですが、なかなか受け入れられない人もいます。
そういった人は、自分の理想の人生の中で、次使う時はどんな場面かどうか想像してみてください。
まったく想像できない場合は、本当に使う日は二度と来ないかもしれません。
部屋の広さ、収納できる量には限りがあります。
自分や家族の生活空間が圧迫されてまで、その量の物を持ち続ける理由ははっきりしていますか?
一緒に暮らしている家族がいる場合、家族みんながある程度納得していますか?こういった点も一緒に考えてみるといいですね。

物の要不要の判断が終わったら、次は定位置を決めます。
定位置は、基本的には動線上にあると便利です。
朝起きてから寝るまで、どこで何をしているかを把握した上で、定位置を計画しましょう。

人によっては、色々な場所に物が分散すると忘れてしまうこともあるので、そういった方は部屋に1か所大容量の収納を作り、すべてのものを1か所で保管しましょう。

 

片付けの順番③ 収納を決める

定位置が決まったら、使いやすいように収納用品を使って収めます。

これも、人によってやりやすい方法は違います。

例えば、文房具を収納するときにも「文房具」というざっくりとしたカテゴリーでまとめるとうまくいく人もいれば、ペン、消しゴム、のり・テープ…など、それぞれの品目別に細かくまとめた方がいい人もいます。
収納用品も、中身が見えない方がいい人もいれば、中身が見えないと忘れてしまう人もいます。
ご自分に合った方法を選べることが、維持管理しやすい収納をつくるコツです。

片付けの順番、①~③のステップを混同させずに、1つ1つ行っていくと、日々の片付け(=元に戻すこと)がしやすい環境を作れます。
整理が終わらないうちに収納用品を買い始めると、結局収納場所が足らなくなったり、もしくは収納用品が余ったりする恐れがあるので注意しましょう。

 

片付けの順番通りにやってみたら…

育休から復帰直前のフルタイムワ―ママの場合:

思い出が大切で、なかなか期限を区切って物を手放すことができないという女性。順番通り、まずは思考の整理において、価値観の整理、復職後のタイムテーブルを書き出したところ、想像以上に家事や自分にかけられる時間がないと実感。これまで、あまり意識をしていなかった物の持ち方を意識するようにしたところ、今後使わないであろう服、手入れに時間がかかる素材の服、食洗器を使えない食器類などを手放すことにした。収納は、日々の暮らしの動線を意識し、しまい込まない収納にして、ワンアクションで物の出し入れができるようになった。

感想:片付けの順番を知ったのは初めてでした。今まで物を手放すのが苦手でしたが、先に思考の整理をしたことで、基準がわかって捨てるのが楽にできました。今は仕事と家庭をできる限り両立させることが第一優先の時期なので、落ち着いたらまた思考の整理をして、家の中を好きな物に囲まれる空間にしたいです。

 

物が大好きなパートタイマーのママの場合:

断捨離、ミニマリストなど物を持たない暮らしが流行っているため、家族から物が多いと咎めらえることがあるという女性。価値観の整理にて、やはり自分が厳選して買い揃えてきた物に囲まれて暮らすのが幸せであると改めてわかったので、自分の空間は今のままで、そのほか家族全員で使う共用部分の物の量を決めて、使いやすく収納することをゴールとした。

感想:自分が好きなものなので、それが原因で家族が過ごしにくくなっているなんて想像もしていなかった。リビングから自分のものを減らしたので、家族から文句をいわれる回数も減って、掃除も楽になってよかった。子どもにも順番を教えてあげたいと思った。

 

 

私の場合、初めて片付けに順番があると知った時は衝撃でした。

それまで、ただひたすら目の前にある物を捨てたり、左から右へ動かしたりして「片付いた!」と思っていたからです。しかもそれは瞬間風速のような「片付いた!」で、一週間すら維持できたことがありませんでした。

片付けには様々な行為があり、順番通りに何をするか明確になったら動きやすくなりました。ぜひ、片付けが苦手な人は先に何をどうしたいか考えてから、物の整理を始めてみてください。また、やる気がでない場合にはやる気の出し方も参考にしてみてください。

The following two tabs change content below.

戸井 由貴子

ライフオーガナイザー(協会認定講師)/クローゼットオーガナイザー。 生まれながらの片付け下手で汚部屋育児に苦しんだ経験からライフオーガナイズを学び、開眼。お客様のゴールまで伴走し、暮らし全体を整え人生をもっとよくするためのサービスや、片付け・整理収納にとどまらず暮らしを最適化するためのセミナー多数。札幌市在住2児の母。

-ライフオーガナイズ, 住まいのオーガナイズのヒント
-, ,