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片付けで使ったものを元に戻せるようになる仕組みの作り方

片付けで使ったものを元に戻せば散らからない

部屋が散らかりやすく、その原因が「使いっぱなし」と言われるタイプの人は「使ったものを元に戻す」という行為が苦手です。

元に戻さなければ、テーブルの上や床はいつも散らかった状態になります。

例え、どんなに一生懸命物を減らしてもです。

逆にいうと、使ったものを元の場所(決められた場所)にさえ戻せれば、絶対に部屋は散らからないのです。

 

片付け = 使ったものを元に戻す行為

私たちは生きている限り必ず物を使うので、使ったものを元に戻すという意味の片付け行為は欠かせません。

 

例えば、今いわゆる「汚部屋」に住んでいる場合は、今使ったものを元に戻す「片付け」と並行して、「片付けやすい環境づくり」を進める必要があります。

 

参考:片付け終えるための「片付けの順番」が知りたい方はこちらの記事もどうぞ

うまく片付けられる、片付けの順番とは

 

「使ったものを元に戻す」こんなシンプルなことは、子どもでも知っています。それでもできないのはなぜでしょうか。

 

使った物を元に戻せない理由とは

使った物を元に戻せない理由1:物を戻す場所が決まっていない

 

散らかりやりやすい家の特徴の1つとして、「物を戻す場所がしっかりと決まっていない」があります。

 

戻す場所が決まっていないため、戻せないのは当たり前です。

 

今部屋に散らかっている物を1つ1つ見て、どこに戻せばいいかぱっと思いつかない場合は物を戻す場所をしっかり決めることが必要です。(すぐに思いつく場合は、行動しましょう!)

 

もし元に戻す場所を決めるにも、物量が多過ぎて収納内に収まらない場合は、物を減らすのが先決です。

 

 

使った物を元に戻せない理由2:めんどくさい、他にやりたいことがある

こんな経験はありませんか。

 

何かしている最中に、頭をよぎった別のモノゴトに気を取られて次の行動に移ってしまう。

 

目の前に物が落ちているのはわかっているけれど、今はこれを片付けるよりも他にやりたいことがあるので後回しにしてしまう(そして結局やらない)。

 

このように感覚的に動いている人の場合は、使ったものがそのままになっている場面がとても多いです。

 

まずは、自分の傾向を意識してみましょう。

 

注意が逸れやすく、後回しにしてしまいがちな場合は自分の行動特性としてそれをしっかりと心にとめておきましょう。

 

使った物を元に戻せない理由3:戻しにくい

 

散らかっている物を1つ1つ見て、どこに戻せばいいかはわかっているけれど、戻すのが億劫な場合は「戻しにくい」が原因です。

 

例えば、重い箱を脚立を使って高いところにある収納に戻す…考えるだけで後回しにしたくなりますよね。戻しにくい場所に収納してあると、片付けなくなります。

 

他には、収納用品の中が整頓されていなかったり、本来の収納量以上を無理やり詰め込んだりしていても、戻しにくいです。

戻しにくい

また、私たちはつい雑誌の片付け特集や、ブログ、インスタなどの「ビジュアル」を参考に収納を作ってしまいがちですが「自分に合った仕組み」かどうかは見た目の美しさとは別の問題です。

 

例えば、白い収納グッズがずらりと並んでる様子は美しいですが、実は人によっては「探す・戻す」のに余計な手間・時間がかかっているかもしれません。

 

これらを考えて、戻しにくい収納になっている場合はやりやすい仕組みを考える必要があります。

 

 

使った物を元に戻せるようになる方法とは

 

使った物を元に戻せるようになる方法1:物を減らす

 

ミニマリストになりましょうというわけではありませんが、5つの物を片付けるのと、100個の物を片付けるのでは、5つの物を片付ける方が時間的にも、精神的にもずっと楽です。

 

人によって管理できる数は異なります。100個でもきちんと元に戻せる人もいれば、5つでも戻せない人もいます。自分で管理できる量が適正量です。

 

 

ただ、とにかく戻せない人の場合100個散らかっているよりも、5つ散らかっているだけの方が部屋は散らかっていないように見えるので、やはり片付けが苦手な人は絶対数が少ない方が楽になります。

 

 

使った物を元に戻せるようになる方法2:物の定位置を決める

物の定位置

 

使った物を元に戻せるようにするには、必ず物の定位置を決めておく必要があります。

 

物の定位置、物の住所、物の収納場所です。

 

定位置を決める場合は2つのポイントがあります。

 

定位置のポイント1:使う場所の近く
(例)
・ボウル・ザルはキッチンシンクの下(洗う時に使う)
・フライパンはコンロの下(そのまま火にかける)
・ハサミは玄関(宅配便をすぐに開けるため)
・シーツはベッドの下の引出し(すぐに交換できる)
・雑誌ホルダーはソファの横(ソファで読むことが多い)
・爪切りは洗面台(風呂上りに切る)

 

※物によっては、複数が家の中数か所に収納されている場合もあります。
(例)ハサミ:
玄関(開封用)、キッチン、リビング(文房具)、洗面台(開封)、個室(裁縫用)、勝手口(庭手入れ用)・・・など

 

定位置のポイント2:1か所集中収納
リビングダイニング、各個室に大きな収納を1つだけ作りそこにすべてを収納する方法。
どこで使おうと、戻す場所は1箇所。

 

考え方の基本はこの2つですが、どちらか一方だけがいい、というわけではなくこれらを自分や家族の使いやすいようにいい塩梅で取り入れるのがポイントです。

 

また、大体の定位置を決めて本当にそこが使いやすいかどうかを検討してから細々とした収納用品を決めて買う方が失敗はありません。

 

使った物を元に戻せるようになる方法2:常に、自分の行動を意識する

 

まったく家が散らからない人と生活を共にすると、驚くことがあります。それは、常にその場で処理しています。家が散らからない人は、その場その場でやるべきことを終わらせてから次の行動に移っています。

 

元々が、やりっぱなし、すぐに気が移るようなタイプの人はなかなか同じようにはできません。しかし練習すると、今よりもずっと片付けが上手になります。

 

1.まずは自分がすぐに注意が逸れてしまう、後回しにすることを自覚する

自分の行動を変えるためには、まずは現状をきちんと把握しましょう。
どんな時に、注意が逸れやすいのか、後回しにしやすいのかなどを具体的に把握しておいた方が、気を付けられます。

2.自分が今何をしているか、思い出させてくれる仕組みを作る

脱線しやすかったり、片付けを後回しにしてしまう場合は、20~30分に1回アラームを鳴したり、タイマーをかけたりして、今自分は何をするべきか「我に返る」タイミングを作ることをお勧めします。

もし、何かの途中なのに脱線していると気づけたのであれば、元々やっていた行為に戻ります。もし「やりっぱなし」「出しっぱなし」が多い場合はこのタイミングで散らかっている物を戻します。

塵も積もれば山となると言いますが、20~30分くらいのスパンでその場で使わない物を元に戻せていれば、後から大量の片付けに追われることは絶対にありません。

3.数時間に一回散らかっている状態をリセットする時間を作る

20~30分がなかなか難しい場合でも、数時間に1回アラームを鳴らして出しっぱなしにしているものをリセットする時間を設ける方法もあります。

うまく続けるためには、習慣化できる時間帯で行いましょう。必ず家にいる時間を選んで設定します。
また、そのアラームが鳴ったら必ず手をとめて片付け始めるという強靭な自制心も必要となります。

初めのうちは元に戻す物が多く、大変に感じる場面もありますが続けていくうちに出ている物が減るので楽になります。

 

4.常に、自分が1つの行為を終えた時に散らかっていないか確認する努力をする

 

当然、忘れてしまえばそれまでですが、次の行動に移る前に少しでも時間を取って自分のいる場所周辺を確認する癖をつけておくと散らかりにくくなります。

片付けが苦手なやりっぱなしタイプの場合、次の行動に移る時にはすでに次の行為を考えていて、「今」に意識が向いていません。今自分が何をしているのかに、意識を向けるように努力してみるといいでしょう。

使った物を元に戻せるようになる方法3:自分が戻しやすい方法を採用する

 

私たちは、ネットや雑誌などで紹介されている収納方法を参考にすることが多いです。

 

でも、その方法が自分に合っているかどうか考えたことはあるでしょうか。

 


白い収納

 

例えば用途別に決めたファイルボックスを並べた収納。

 

色を統一すると、スッキリとした収納が作れます。

 

しかし、カテゴリー別でしっかり分けているものの、毎回毎回貼ってあるラベルを読み、何がどこにあるか確認する手間が生じています。

 

そのため、頻繁に使うものをこのような同じ収納用品で管理すると、戻しにくさが生じています。

 

ちゃんと、カテゴリー別に分けているのに、ラベリングもしてあるのに、いつの間にかファイルボックスがスカスカになり、机の脇に書類が山積みになっていました。

それを、色を用いて感覚的に、直感で戻せる収納用品に変えたところ楽に戻せるようになったのです。


色別収納

 

何を入れるかと、色は直感で自分で決めます。そうすると、元に戻す時にも何も考えずに戻せます。

 

同じように引き出しの収納も考えられます。

 

細かく仕切った方が元に戻しやすい人もいれば、ざっくりと配置を決めるだけの方が楽な人もいます。

引出し収納

細かく仕切った方が戻しやすい人は、ざっくりとしか場所を決めていないと、どこに戻していいかわからないので戻せないです。また、ざっくりと収納されていると片付いているように感じられない人も多いようです。

ざっくりと配置を決めるだけが楽な人の場合、細かく仕切られているだけで面倒に感じたり、仕切られているにもかかわらずその仕切りの上にざっと置くこともあります。

ざっくり収納
いずれのケースにおいても、自分に合わない方法を取り入れていると片付けにくく感じます。

部屋や物、場面によってもやりやすい方法は異なるので、実際に試してみることが大切ですが、自分のやりやすさがわからない方はぜひ「利き脳片づけ®」を参考にしてみてください。

これは、京都大学名誉教授の坂野登氏が研究されていた「しぐさ理論」をライフオーガナイザー協会が片付けに応用したもので、利き手・利き足のように私たちは脳にもクセがあり、片づけやすい仕組みを考える際の参考にできます。

 

右左脳棚

 

利き脳チェックの続きは現在、ネット上で一番わかりやすくまとまっているサイト:http://www.usanoudana.com/をぜひご覧ください。

 

「片付け=使ったものを元に戻す」という観点から、どうすれば片付けられるか、元に戻すようになるのかについて考えてみました。
使ったものを戻せるかどうかは、「物や収納」など物理的な原因と「人の行動」の原因両方があります。その両方からアプローチすると、やりっぱなし、散らかしっぱなしを改善できます。
一度にすべてを取り入れて改善するのは難しいですが、できることから1つずつ取り入れて、ぜひ散らかりにくい状況を手に入れてくださいね。
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戸井 由貴子

ライフオーガナイザー(協会認定講師)/クローゼットオーガナイザー。 生まれながらの片付け下手で汚部屋育児に苦しんだ経験からライフオーガナイズを学び、開眼。お客様のゴールまで伴走し、暮らし全体を整え人生をもっとよくするためのサービスや、片付け・整理収納にとどまらず暮らしを最適化するためのセミナー多数。札幌市在住2児の母。

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