片付け上手は暮らし上手-Enrich your LIFE -

片付けに追われる生活を終わらせて、もっと楽に 心豊かに生きる。ご機嫌な私を、自力で生み出すコツ。

ライフオーガナイズ

ライフオーガナイズとは

2018/06/17

「ライフオーガナイザー」という肩書で活動している人を、雑誌やTVの片づけ特集などで見ませんか?ライフオーガナイザーが提供しているサービスは「ライフオーガナイズ」という概念をベースにしています。

「片づけ」や「整理収納」ではなくて「ライフオーガナイズ」?カタカナゆえに、どういったものなのか理解しにくいという声もありますので、ライフオーガナイザー視点で解説します!

 

ライフオーガナイズとは

「ライフオーガナイズ」は、英語の”Life Organize”です。

"Life" は、日本語にすると人生や暮らし、生活のこと。

そして"Organize"は、日本語では直訳語がありませんが、「整理する、組織する、編制する、、計画する、(計画して)催す、(…を)責任をもって調達する、(…を)体系づける、まとめる、考えを集中する、気を静める」とあります。

「オーガナイズ」はただ単に「片付ける」というよりは、「計画、準備をして、うまくいくように整理整頓、維持する」というニュアンスが強い言葉です。

ライフオーガナイズを提唱した日本ライフオーガナイザー協会では、

ライフオーガナイズ = 住居・生活・仕事・人生等あらゆるコト、モノを、効果的に準備・計画・整理し整えること

と定義しています。

家の片づけだけではなく、生活や仕事、人生まで私たちを取り囲むすべてが対象です。その時にポイントになるのが、

空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する技術

です。

 

「俯瞰(フカン)」とは、全体を捉えること、「仕組み化する」は再現性を持たせるということです。仕組み化することで、意識しなくてもその行動をするのが可能になります。

私たちは目の前が散らかっていると、ついついその場だけをどうにかしたくなりますし、悩み事がある時はそればかり考えてしまいます。
でも、それでは解決方法が見いだせなかったり、いい状態を維持するのが困難になったりします。

その時に必要となってくるのが、俯瞰する技術です。視点や視座を変え、視野を広げて全体を捉えると、目の前の出来事だけにとらわれている時には見えなかった解決方法がみつかります。

「もっと楽に自分らしく、生きられるように暮らしを最適化すること」、「機嫌よく生きるスキル」。それがライフオーガナイズです。

 

ライフオーガナイズとは

ライフオーガナイズのポイント、メリットとは

先述のように、私たちの『ライフ(暮らし、生活、人生)』には、色々なモノゴトが関わっています。それを『オーガナイズ(自分にとって「ちょうどいい」に整える。)』していくと、もっと楽に、心豊かに毎日暮らせるようになります。

私たちの毎日の暮らしには様々なコトが関わっています。家、仕事、食事、育児、情報、服装、掃除、心、美容、健康…。何が大切か、何を選ぶのか、何に時間をかけたいのか、その基準は、1人1人違います。他人とは違って当たり前で、自分の価値観で判断するべきところです。

 

ライフオーガナイズのポイント

ライフオーガナイズの一番のポイントは、自分軸:自分で選びとる、自分にとって心地いい、ちょうどいいということ。他人の価値観ではなく、自分にとってちょうどいいところにゴールを設定するのが大切です。

部屋の片づけにおいては、今の状態が「ある程度の期間、散らかり続けている」場合、「ちょうどいい」がどんな状態なのか自分でもわからない時がよくあります。 また、私たちは「世間体」「常識」「親からの教育」など、自分が心から求めていないことを無意識に「当たり前」、「やるべきこと」と思い込んでしまいます。そのため、まずは思考や感情の整理から始め、自分が本当に望んでいるコトは何か? どんな暮らしをしたいのか? どうやって生きていきたいのか?そういったコトを見直すところから始めます。

思考や感情の整理をしていく中で、願望や、どんな暮らしをしたいのか、また、今何にストレスを感じていて改善させたいのか、どんな風に時間を使いたいのかなど、進む方向性が少しずつ見えてきます。なんとなくでもその方向性が見えてきたら、次の段階としてゴール設定をします。家の片付け(仕組みづくり)の場合、暮らしを、「自分にちょうどいい状態」になるように整え、維持できるような仕組みを作ります。

ここでもポイントは、自分の価値基準を把握し、その基準でモノゴトを選び、そして自分に合った方法を採用することです。雑誌やテレビでおススメしていた情報を鵜呑みにして買ったけれど、自分では使いにくいと感じるものは手放しましょう。自分の価値観で、暮らしに必要なものを選び、オーガナイズしていきます。

また、収納を考える場面でも、自分がやりやすい方法を考えるのが大切です。例えば、インスタで見て真似した真っ白な容器で統一された収納。どこに何があるのか、毎回確認しないとわかりにくかったり、家族に「●●、どこにある?」と聞かれ、「白いボックスの中!」と答え、また「どの白いボックス?」と聞かれ、説明に困る…。そんな状況であるならば、それはあなたと家族のやりやすい方法ではありません。そこをやりやすい方法に変えていくと、家族全員で維持管理しやすい仕組みが作れるようになります。

 

ライフオーガナイズのメリット

ライフオーガナイズのメリットは、とにかく楽に生きやすくなるという点。ポイントである、「自分軸」を突き詰めていくと、他人の価値観ではなく、自分にとってちょうどいい暮らしが送れるようになります。

ただ単に、家の中が片付いた状態で維持できるだけでも、ストレスは減ります。片付けに追われていた時間や、モノを探す時間が減り、その分自分の好きなコトに時間を使えるようになります。さらに、時間に追われなくなるので、精神的にもイライラが減って、平穏で晴れやかな気持ちで過ごせるようになります。そうすると、一番近い人間関係(パートナーや家族)との接し方も変わり、関係がよくなります。その影響は、友達、仕事関係の人など、どんどん周囲にも広がっていきます。

また、家の片付けは物理的なコトですが、自分の価値感でモノを選ぶ行為は、時間、情報、暮らしや人生という目には見えないものを選んでいく練習にもなります。自分で人生を選べている、舵を取れていると実感できるようになると、自信がつき、もっと楽に、生きやすくなります。

 

なぜ今ライフオーガナイズのスキルが必要なのか

なぜ、片付けブームは起きたのか

日本で、「物を減らす片付け」が一気に主流になったのは、2009年に出版された『断捨離』がきっかけです。2000年代からじわじわとそれまでの主流だった「いかに上手に収納するか」から、「シンプルライフ」や「物を減らす」片付け方法が話題になっていました。

その理由は、最近の私たちを取り巻く環境が、常にモノやコトが過剰にある状態だからです。本来は、私たちの暮らしを豊かにするために発展してきたモノやコトですが、今の私たちは多すぎるモノ・コトを管理しきれずに、持て余していたり、ストレスを感じたりすることが増えてきています。

実は、日本でこのような状況になるはるか前、1980年代からアメリカでは今の日本と同じような状況が起こっていました。

TV通販、オンライン通販が盛んなアメリカでは、時代とともに生活が豊かになったものの、モノ・情報・空間、あらゆるものを必要以上に多く所有し過ぎる人が増えていました。その結果、最も重要な資源である時間が足りなくなり、かえって豊かな生活から遠ざかってしまう……こんな本末転倒な状況が訪れていました。そこでオーガナイザーという職業が誕生したのです。

それと同じ状況が数年前からの日本です。

こんな状況から、自分自身でコントロール(=維持管理)できる暮らしを取り戻したい、と考える人が、物を減らす片付けに注目し始め流行になったのが日本では2010年頃でした。

 

なぜ、ライフオーガナイズのスキルが必要なのか

日本で片付けが流行し始めたものの、長年いかに収納するかにとらわれていた私たちは「物を物で制する」考えからなかなか抜け出せませんでした。TVや雑誌では、その見栄えの良さから「どの収納用品をどのように使えばいいか」という点にフォーカスが当たりがちです。また、あるカリスマが提唱する方法が一気に広がりますが、それでうまくいく人がいる反面、うまくいかずに自己嫌悪、自信喪失する人もいます。

ライフオーガナイズのスキルは、暮らしを最適化する技術。暮らし方は100人いたら100通りあって当然です。片付け方も、同じです。

自分一人では、知識に限界があるので誰か他の人の知恵を借りるのは大切です。ただし、それを他人のやり方でそのまま真似するのではなく、かならず自分で「自分に合うかどうか」のフィルターを通してから選び取ること。ここがポイントになります。

多くの場合、ライフオーガナイザーやライフオーガナイズを知るきっかけになるのは家の片付けの場面ですが、家を片付けながら選び取る行為を習慣づけていくと、時間、情報など目に見えないモノも自分の基準で選び取ることができるようになります。

インターネットやSNSの普及で、真実も嘘も、そして白黒つけられないようなことも、ありとあらゆる情報が氾濫している世の中です。どの情報が正しいと選び取って生きていくのか?それは自分で選んでいくことです。

時間については、人に平等に与えられている1日24時間なのに、どうしてやりたいことをどんどん実行して楽しそうな人と、常に時間に追われて忙しそうな人がいるのか?時間の使い方は、何をして生きるかと同じ意味です。目の前のやるべきと思い込んでいることに追われるか、人生を俯瞰して価値のある時間の使い方をするか。

自分の価値観をもとに選びとり、オーガナイズしていく行為は、とても大切です。

 

ライフオーガナイズについて、まとめました。ライフオーガナイザー1級資格取得者の多くは、「自分の価値観ややりやすさを優先して家の中の仕組みを整える」というやり方で片付いた状態を保てるようになった人がたくさんいます。ただ家の中が片付くだけではなく、人生の最適化につながる投資的な側面があるのがライフオーガナイズです。
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戸井 由貴子

ライフオーガナイザー(協会認定講師)/クローゼットオーガナイザー。 生まれながらの片付け下手で汚部屋育児に苦しんだ経験からライフオーガナイズを学び、開眼。お客様のゴールまで伴走し、暮らし全体を整え人生をもっとよくするためのサービスや、片付け・整理収納にとどまらず暮らしを最適化するためのセミナー多数。札幌市在住2児の母。

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